ハンターイラストギャラリー 半田りく(6号) 小笠原空馬さん |
さて、グラウンドの片隅にて。 見た目十七、八の美少女が柔軟体操を行っていた。 長くつややかな髪をポニーテールに束ね、細身の肢体をスパッツとランニングシャツで包み込み、これが実に似合っている。 半田いちご。秘密組織『ハンター』のエージェントでありアイドルでもある。 他のエージェント同様、この体育大会に出場しているのだ。 イラスト:高野透(旧名:ムクゲ)さん ハンター・シリーズ35 『ななちゃんレポート「体育大会」』より 作・てぃーえむさん |
調理室の惨状に、千景は呻った。 テーブルに散らばる『シリーズ・出来損ない』の中から、『青っぽいマフィンもどき』をひっつかむと、一口。 「がふう!?」 千景は『青っぽいマフィンもどき』をはき出した。 ハンターシリーズ 33 『可愛いティラミスは、いかが?』 作・てぃーえむさん イラスト:とうこさん |
たとえば、三号は迷子のアナウンスをしている。六号は浴衣を着て月見団子を配っている。七号はフランクフルトの屋台で客の相手と言いながら、妻と愛を語らっている。他のハンターも御輿を担いだり、掃除係をしていたりと、大忙しだ。出不精で、しかもハンター職員ではない千景ですら、右手にデジタルビデオ、左手にリンゴ飴を持って、ゆったりと歩きまわっている。この町の広報誌『月刊たそがれ』とハンター組織の広報誌『月刊ハンターの友』に載せる絵を撮っているのだ。 ハンターシリーズ 34 『いちごちゃんレポート「秋祭り」』より 作:てぃーえむさん イラスト:わたなべ紅茶さん |
千景は、また小首をかしげてみせた。 「魔眼の類って、特殊能力の類でもポピュラーな方でしょう。私だって、そういった目を持ってますし」 「そ、そうなの?」 あっさりと言われて、七瀬は気が抜けた。もっと怖がられると思っていた・・・・・・。 「はい。あ、やっぱりここはいいですね。思った通り全部見渡せます」 七瀬の心中などお構いなしに、千景は窓までやって来ると、双眼鏡を構えた。 イラスト:高野透(旧名:ムクゲ)さん ハンター・シリーズ35 『ななちゃんレポート「体育大会」』より 作・てぃーえむさん |
秋。それは読書の季節であり、食欲の季節であり、運動の季節である。 ついでに、祭りの季節でもある。 ハンター本部の近くの町でもそれは例外ではなく、毎年恒例秋祭りが開催されている。御輿を担いだ男が飾られた町を練り歩き、公園には屋台が建ち並ぶ。 そんな賑やかな町の中、ハンター達は活動していた。 ハンターシリーズ 34 『いちごちゃんレポート「秋祭り」』より 作:てぃーえむさん イラスト:わたなべ紅茶さん |