「どうしたの、りくちゃん?」 いきなり声をかけられて、りくは振り返った。 「か、華代ちゃん!」 りくは驚愕した。いちごも固まった。 歩く自然災害である彼女がなぜここに? いや、彼女に理屈を求めてはいけない。理不尽の代名詞、それが華代だ。 「なんか、ブルマが恥ずかしいって・・・・・・」 「いやいやいや、何でもないんだ」 イラスト:高野透(旧名:ムクゲ)さん ハンター・シリーズ35 『ななちゃんレポート「体育大会」』より 作・てぃーえむさん |
|
*こちらはイラストレイターの高野透(旧名:ムクゲ)さんが描き下ろしてくれた、「高野透(旧名:ムクゲ)さんのイラストに登場する」 華代ちゃんのデザイン画です。「真城華代」というキャラには決まった姿が設定されておりません。 ですので、この姿がオフィシャルで唯一のものであるとは考えないで下さいませm(_ _)m |
たとえば、三号は迷子のアナウンスをしている。六号は浴衣を着て月見団子を配っている。七号はフランクフルトの屋台で客の相手と言いながら、妻と愛を語らっている。他のハンターも御輿を担いだり、掃除係をしていたりと、大忙しだ。出不精で、しかもハンター職員ではない千景ですら、右手にデジタルビデオ、左手にリンゴ飴を持って、ゆったりと歩きまわっている。この町の広報誌『月刊たそがれ』とハンター組織の広報誌『月刊ハンターの友』に載せる絵を撮っているのだ。 ハンターシリーズ 34 『いちごちゃんレポート「秋祭り」』より 作:てぃーえむさん イラスト:わたなべ紅茶さん |
「大丈夫だ。私がいるし、いちごもいる。彼女は料理の経験があると聞いている」 実はいちごは、ハンター屈指の料理人である。 「そうだ。りく、一緒に頑張ろう!」 千景は頷き、いちごがりくの肩を叩く。 「いちご・・・千景・・・。俺、やるよ!」 その決意を示すかのように、りくのうさ耳がピンとのびた。 ハンターシリーズ 33 『可愛いティラミスは、いかが?』 作・てぃーえむさん イラスト:とうこさん |
「あら?」 突然、千景は声を漏らした。 「そんな!?」 あから様に動揺しながら、一点を見つめている。 「どうした・・・・・・。ん? あれは!!」 七瀬も、千景が見つめている人物を見つけて声を上げる。 「真城華代!?」 イラスト:高野透(旧名:ムクゲ)さん ハンター・シリーズ35 『ななちゃんレポート「体育大会」』より 作・てぃーえむさん |
「ううぅ」 いちごのそばには、美少女、いや美幼女が、恥ずかしげにたたずんでいる。 なぜか黒いうさ耳とうさしっぽを付けていて、服装はブルマと体操着だった。ちなみにブルマの色は赤だ。 半田りく。どう見ても小学生だが組織のエージェントだ。 「おいおい。今からそんなんじゃあ、話にならないぞ」 「だって! これ恥ずかしすぎるぞ!」 イラスト:高野透(旧名:ムクゲ)さん ハンター・シリーズ35 『ななちゃんレポート「体育大会」』より 作・てぃーえむさん |
4連休の2日目であることや、女性専用車両であることもあいまって、いちごの周りにほとんど乗客はいない。隣に、新聞を広げて座っている少女ぐらいだ。 「なあ……」 「何?」 いちごは、思いあまってその少女に声をかけた。 「その姿……かなり違和感があるんだが……」 「仕方ないだろ!」 ハンターシリーズ38『半田姉妹の冒険?』作・Zyuka より イラスト:本田準さん |