ハンターシリーズ イラストギャラリー

その10



「あれ? いちごちゃんじゃない?」
「へっ?」

 ブラウスにリボン、膝下までの長さのプリーツスカート。ブレザーに校章って、乗ってきた乗客にそのような姿の者はいない。
 だがいちごは彼女達三人を見た瞬間、それを思い出した。

 かつていちごがとある任務で通っていた女子校……そこでクラスメイトだった少女たちだ。

「本当だ。いちごちゃんだ」
「久しぶり。何で黙って転校しちゃったの?」
「心配していましたぁ」

ハンターシリーズ38『半田姉妹の冒険?』作・Zyuka より
イラスト:本田準さん


「知ってますよ。だから私は居候してるんです。それより、中、覗いてみませんか?」
「あ、うん」
 先行する千景を追い、ドームへ戻る。
 で、そこで見た物は。
 無数のブルマ少女だった。
 しかも集団ヒステリーを起こしているらしい。なんだか、物凄いとしか言いようがない光景だった。
「・・・・・・。ここ、何人ぐらい入ってたっけ?」
「大体、五万人ですね」



イラスト:高野透(旧名:ムクゲ)さん
ハンター・シリーズ35
『ななちゃんレポート「体育大会」』より
作・てぃーえむさん

「やばい!」
 七瀬は叫ぶと、きびすを返した。
 隣の千景も同じくだ。
 二人は並んで部屋を飛び出ると、全力疾走した。
 押し寄せる力を背に感じながら、非常ドアを開き、外に出る。

イラスト:高野透(旧名:ムクゲ)さん
ハンター・シリーズ35
『ななちゃんレポート「体育大会」』より
作・てぃーえむさん


 たとえば、三号は迷子のアナウンスをしている。六号は浴衣を着て月見団子を配っている。七号はフランクフルトの屋台で客の相手と言いながら、妻と愛を語らっている。他のハンターも御輿を担いだり、掃除係をしていたりと、大忙しだ。出不精で、しかもハンター職員ではない千景ですら、右手にデジタルビデオ、左手にリンゴ飴を持って、ゆったりと歩きまわっている。この町の広報誌『月刊たそがれ』とハンター組織の広報誌『月刊ハンターの友』に載せる絵を撮っているのだ。

ハンターシリーズ 34 
『いちごちゃんレポート「秋祭り」』より
作:てぃーえむさん
イラスト:わたなべ紅茶さん


ハンターイラストギャラリー
半田双葉(28号)


イラスト さいばしさん

「そういうことで、よろしく頼むぞ、8号」
「はい」
「履歴書関係は事務から貰えるはずだ。……手筈はついている」
「お任せください」

 「8号」と呼ばれた男はそう答えると、写真をポケットに入れ、立ち上がった。

「五番目の男」 より

イラスト:畑野祐夏さん