ハンターシリーズ イラストギャラリー

その11




ハンターシリーズ20
第三の刺客

作・真城 悠
絵・やまおさん
サイト“やまおの隠れ里” ※年齢制限のある内容があります。




 かくして、三町対抗体育大会は狂乱の内に幕を閉じた。
 組織は総力をあげて四万六千三十二人を元に戻し、残り四千三十一人の戸籍を改ざんした。 
 すべてが終わった後、組織は一時的に活動停止状態に陥った。エージェントのほとんどが過労で倒れたためである。
「ふう。全く大変だったよ。それにしても静かだね」
 がらんとした食堂で、七瀬は向かいに座っている千景に肩をすくめて見せた。
 テーブルには体育大会で撮った写真がずらりと並んでいた。半分は七瀬が、もう半分は千景が撮ったモノである。
 七瀬は内心でほくそ笑んだ。思いがけないトラブルがあったおかげで、なかなか面白い写真がそろっている。これなら高値で売れるだろう。妻へのプレゼントも良い物が買えるだろう。ついでに組織は休みも同然だから、安心して妻の待つ家へ戻れる。
「まあ、みんな倒れてますから。おじ様なんて胃潰瘍で入院してますし。あ、ななちゃんもあわ雪たべます?」
 千景は小皿に乗っかった、豆腐みたいに真っ白な和菓子を切り分けて、口に放り込んだ。
「いや、遠慮しとく・・・・・・てか、僕は七号です」 
「相変わらず、無糖派ですね・・・・・・こんなにおいしいのに」
 千景はそう言いながらも、幸せそうに頬を緩ませてお茶をすすった。ここまでやられると、本当においしいのではないかと思えてくる。


 いやいや、今はそんなことはどうでもいい。 
「それじゃあ、トレードといこうか」
 七瀬は笑みを浮かべると、交渉を開始した。

イラスト:高野透(旧名:ムクゲ)さん
ハンター・シリーズ36
『ななちゃんレポート「体育大会」』より
 作・てぃーえむさん



ハンター執筆者名鑑 マコトさん
イラスト:zockさん


(紹介文・真城 悠)

 女性メインライターのお一人。
 「ハンターシリーズ」成立に多大な貢献をしていただいた「ハンターシリーズの母」とでも言うべき存在です。

 とにかくマコトさんといえば個性的な新キャラたちを数多く提唱してシリーズに華を添えていただいている方。
 「それまでいなかった」キャラクターを考えることを目標にされているとのことで、実際問題「ハンターキャラのインフレに歯止めを掛けたい」と考えていた真城は「ハンター提唱は1人1キャラ、最大でも3キャラまで」と制限を設けようとしていたのですが、成功キャラの量産でご破算にして下さったのがマコトさんです。

 下欄の「提唱ハンター一覧」をご覧頂ければ「あ、あのキャラもマコトさんなんだ!」と驚かれるかと思います(^^。

 作風はしっかりとキャラクターを立てたコメディの色彩が強い軽快な娯楽作風味。面白いですよ〜。
 当たり前ですけど、みぃこと31号と14号のやりとりを書かせたら右に出るものは居ません。

 また、「ハンター運営委員」のお一人で、今も活躍していただいています。
 今でこそ当たり前に存在する「ハンター一覧表」ですが、初期においてはマコトさんが手作業で作られたものしか存在しませんでした。
 また、忘れちゃならないハンターミニミニ劇場の産みの親でもあります。
 シリーズに多大な貢献をした…大袈裟に言えば「偉人」。 真城は足を向けて眠ることが出来ません(;´Д⊂…。
 これからもよろしくお願いいたします。

提唱キャラクター
執筆エピソード



4,000,000 Hit記念イラスト


高野透(旧名:ムクゲ)さん




ハンターシリーズ101
いちご・いちえ?

作・天爛
絵・高野透(旧名:ムクゲ)


ハンター15号(半田壱吾/半田ヒイツ
(はんた いちご/はんた ひいつ))

の初登場エピソードです!





「ハンターシリーズ30」
翠碧の暗殺者
作・てぃーえむさん
絵・zockさん


『シリーズ・出来損ない』を片づけて、心機一転。
 いちごはライトブラウンのエプロンを身につけている。千景はコートの代わりに白のエプロン。まるでメイドさんだが、ホワイトプリムは付けていない。何気なく愛用の拳銃『エルたん』を腰に差し込んでいる辺り、彼女らしい。そしてりくは、フリル付きエプロンを着ていた。ある事務員からのプレゼントで、りくは、エプロンはこれしか持っていなかった。
 三人は、これから始まる戦いのためか緊張していた。しかし端から見たら、小・中・高生の美少女達が集まってお菓子作りしているようにしか見えない。いや、ある意味その通りなのだが。
 目前には材料が、きっちり計られて準備してある。

ハンターシリーズ 33
『可愛いティラミスは、いかが?』

作・てぃーえむさん

イラスト:とうこさん


 体をほぐしていた選手の皆様も、観客席にいた人たちも、審判も、もれなくブルマ少女だ。
「これなら恥ずかしくないでしょ」
「・・・・・・。そうだね」
「喜んでもらってうれしいよ! それじゃあ、あたし、仕事があるからもう行くね!」
「うん。ばいばい」
 りくは機械的に手を振り、華代は満面の笑みを浮かべて虚空に消えた。  
「えー・・・、その。華代ちゃん・・・・・・話はちゃんと聞こうね・・・・・・」
 そんないちごのつぶやきは、恐慌をきたしているブルマ少女達の叫びにかき消されてしまった。


イラスト:高野透(旧名:ムクゲ)さん
ハンター・シリーズ35
『ななちゃんレポート「体育大会」』より
作・てぃーえむさん