「あ、私はこういうものです」 二人の戦慄を知ってか知らずか、少女は名刺を差し出した。そこには…… 『真城特殊能力サービス有限会社 セールス部アフターケア課所属 派遣社員 または ハンター38号 空 魅夜子』 と書かれていた。 「ハンターシリーズ36」 『二人のウラド』 作・Zyukaさんより イラスト:高野透 さん |
−ハンター本部廊下− 何度文句を言っても「任務だ」の一言で片付けられてしまった。仕方ないのでリードを持って廊下を歩いている。 (っていうか二足歩行の時点でリードなんていらないんじゃないか?) と、そこに31号−石川美依が現れた。 「あ、いちごさ〜ん。これから任務ですかぁ?」 「あ・・・うん」 「そうですかぁ。がんばってくださぃ〜。あれぇこの子?」 その時、美依の目が光る。 (そうだ!31号がスキャンすれば!この馬鹿げた任務も無しにできるかも!?) 一通りスキャンが終わったようだ。そして美依はおもむろに、 「お手」 ロッキーが前足(右手)を乗せる。 ハンターシリーズ96 『助っ人』作・ Bシュウ イラスト:岩澄さん |
そこには数十秒前までスーツ姿のイケメンだった男はどこにもいない。 豊満でセクシーな肉体を妖艶で挑発的なバニーガールの衣装に押し込めた美女が妖しい魅力を放って立っていたのである。 「ん〜…どうだい?女になった気分は?でもってバニー・ガールの衣装を着た気分は…?」 九重は「バニー・ガール」の部分をやけに強調して言った。 言葉で責めている積もりなのだろう。 ハンター・シリーズ 『史上最悪のハンター』 作・真城 悠 イラスト:岩澄さん |
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燈子(10号) 「今年の忘年会はカラオケ行かないのですかっ!? 何故!?」 ボス 「――また店を壊したいのかおまいは」 イラスト:tenjiさん *年齢制限のあるコンテンツを含みます |
「冗談じゃないわ……そのせいで、私はアイドルの座から引きずりおとされれたっていうの?」 「大変だったんですね」 「まったく、過去を二つ持つって、結構つらいな」 「本当に……って、あなた誰!?」 いつの間にか、本当にいつの間にか……過去を読んでいた二人のそばに、第三者がいた。 「ハンターシリーズ36」 『二人のウラド』 作・Zyukaさんより イラスト:高野透 さん |
ハンター9号・九重俊太郎(ここのえ・しゅんたろう) 元チンピラだったが、ハンター体質を見込まれて勧誘。
しかし、素行が悪く完全にもてあましていたところ、華代ちゃんにより一時的にほぼ何でも出来る能力を付与される。 その際にハンター内で職員達を次々に性転換&女装させて悪行の限りを尽くし「史上最悪のハンター」と呼ばれた。 直後に現れた華代によって「相手の気持ちが分かる」ために、近くにいる人が少し想像するだけで勝手に性転換&女装してしまい、その人が納得するまで戻れないという「セイテンカンサレ」なる体質になってしまう。
イラスト:岩澄さん |