更に胴体全体が締め付けられる感触がする。 単なる下着ではない。ボディスーツのようなそれがただでさえ細くなっているその胴体全体を締め上げたのだ。 そして、太ももから下の脚にはうっすらと肌の透けるストッキングが装着された。 「ああっ!」 |
「か、華代ちゃん!止めるんだ!」 |
自分ではその言葉を発した積りだったが果たして届いたのか?澱の様に淀んだ意識の中、意識は自らの身体を覆う官能的な刺激に興味していた。 コンパクトになった上半身はつややかな光沢を放つ純白の生地ですっかり覆われていた。その表面に美しい刺繍が刻まれていく。 目の前のOL風の若い女性が口に手を当てて驚きの表情のまま固まっている。 こ、こんな姿をこんな大勢の前にさらしている…なんて…。 踵の下に何かが突き上げる様に出現し、つんのめるようになる。 「わ…あ」 |
かつてズボンであった生地が一つに融合していく。それまで小さく隔離されていた脚の膝から上だけが、ズボンともつかない奇妙な衣類の内側でふわりと裸にされてしまう。 「か…華代…ちゃん…」 その先を発することは出来なかった。 |
その時だった。 ウェストがこれまでになくきゅうっと締め付けられ、それに反する様にそこから下がぶわあっ!と一気に広がる。 その幻想的なほどに美しいメタモルフォーゼに観衆からため息ともつかない声があがる。 それはスカートだった。 |
ハンターシリーズ「セカンド・チャンス」より 作者:真城 悠 姫柴有佑さん |
訳のわからない苺はその場に立ち尽くしていた。すると向こうから白いスーツの大男が歩いてくる。ハンターであってハンターで無い者…ガイストだ。 ガイストは苺達の前で立ち止まると鋭い視線をロッキーに向ける。 (そうだ!こいつなら!) 二メートル近い男が一人と一匹(?)はにらみ合っている。その場から生まれる殺気と空気は苺が思わず二歩後ずさりしてしまうほど濃密なものだった。 「……」 「……」 一分ほどだろうかにらみ合っていた一人と一匹(?)はいきなり「ガシッ」と固い握手を結ぶと一言も交わすことなく別れた。去り際にガイストは言った。 「やるなあいつ・・・犬にしておくのがもったいないくらいだ」 苺は本日二度目の眩暈を覚えた。 ハンターシリーズ96 『助っ人』作・ Bシュウ イラスト:岩澄さん |
ハンターミニミニ劇場No.151 甘味食べ放題の店に行った時の話です。 五代(5号) 「こういう店に行ったら、とりあえず全部食べてみないとね。」 |
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イラスト:tenjiさん *年齢制限のあるコンテンツを含みます |
その白い部分は腕を飲み込み、手首から先までを包み込んでしまう。 「手まで…」 ハンターシリーズ「セカンド・チャンス」より 作者:真城 悠 姫柴有佑さん |
「やっぱこれよね」 と、相変わらず上機嫌な華代。 そう言ったと同時に下半身を覆う感覚が違う。ガラパンがパン…パンティになったものであることは容易に察される。 頭の中で明文化した瞬間にその言葉の響きにぽっと頬を染めてしまう。 が、変化は止まらない。 スーツの胴の全体が身体にぴったりと張り付き始めたのだ。 「な、何だ?」 その色はグレーから白く変わって行く。 「あ…ああ…」 純白の光沢を放つその素材は飴のようにとろりと溶け、丸く身体を回り込む。 ハンターシリーズ「セカンド・チャンス」より 作者:真城 悠 姫柴有佑さん |