「華代ちゃんシリーズ」



「華代ちゃんシリーズ・番外編」
「ハンターシリーズ」
「いちごちゃんシリーズ」

作・真城 悠

ハンターシリーズ80
『とあるラジオ番組にてその2』
作・yuk

「はい。今週も始まりました『愛の狩人』

イラスト:藤沢カミヤさん

お相手はこの私ラブハンターこと狩生いち子でお送りします。

さて、早速お便りの紹介をさせていただきます。

 

『ペンネームBlack Shadowさん。初めて投稿します。』

投稿ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

『それにしても常々思ってたんですがラブハンターって自分が嫌になるような名前ですね。』

うるせえよ! 俺の責任じゃねぇんだよ。事務所のイメージ戦略だよ。すでに自分が嫌になってるよ!」

プロデューサー(いち子ちゃん! そういう裏事情ばらさないで! 生放送!)

「……! なっ! なんでもないです。ラブハンターってかわいいでしょ? Black Shadowさんはかっこいいですよね。

続き読みます。

『Black Shadowじゃない黒影だ!』

ってなにこの文章? 未来予知? 何手紙で器用なことやってんだよ!」

プロデューサー(いち子ちゃん! そういうとこにくいつかないで!)

「あ……はい。黒影さんって面白い方ですね。……つづきは

『黒影とか勝手に呼ばないでください。ペンネームの意味ないじゃないですか。どうせ僕のことなんか何も知らないくせに。』

うわ! こいつうぜぇ! 知ってるわけねえだろ! 第一こいつ自分で初投稿とか言ってたじゃねぇか。」

プロデューサー(いち子ちゃん! イメージ! イメージ!)

「げっ……やべっ……続き……

『僕は気持ち悪かったですか? 死んでほしいと思いましたか?』

思ったよ! かなり思ったよ! むしろ殺しに行きてぇよ! 時事ネタはあとから見るとわけわかんねぇからやめろよ!」

プロデューサー(いち子ちゃん! ……がんば!)

「いや、《がんば》って……

『がんば!』

うるせえよ!

『ところで話は変わりますがやはり僕的に胸って重要だと思うんですよ。』

えらく変わったな……胸?……

『胸というのはやはり大きさだけでなく…………(以降胸の話5分くらい)』

お前も胸にこだわりがあるのかよ! もういいよ! さっさと死んでくれよ!」

プロデューサー(いち子ちゃん! そう死ねを連呼しちゃいけないよ! これ生放送だから!)

「さっきまでのは空耳です! では続きを読みます。

『では早速リクエストをします。』

早速じゃねぇよ。よく手紙に五分持つ文章書ききれたな。

プロデューサー(いち子ちゃん! 物理的に無理だけどなかったことに!)

「あ、はい。ではBlack Shadowさんのリクエストで『お前の居場所はここにはない』です。」

プロデューサー(いち子ちゃん! それながしたらホントに自殺しそうだよ!)