「華代ちゃんシリーズ」



「華代ちゃんシリーズ・番外編」
「ハンターシリーズ」
「いちごちゃんシリーズ」

作・真城 悠


ハンターシリーズ89
『ハンターカフェ繁盛記』
作・yuk

episode 1 勧誘方法

 

はる(86号)「けいさん。ちょっといいですか?」

ケイ「え? な、なんでございまするのでありましょうか?」

はる(86号)「ちょっとお店のほうが忙しくなりそうなのでのでお手伝いをしていただけるとありがたいんですけど。」

ケイ「え? あの今日は少し用事が……」

はる(86号)「していただけるとありがたいんですけど。」

ケイ「だから、ようじ……」

はる(86号)「ありがたいんですけど。」

ケイ「……はい。解りました。」

はる(86号)「はい。ありがとうございます。」

 

ケイ「殺気で死ぬかと思った……」

 

episode 2 集められた者達

 

ケイ「お前らもか……」

疾風「ああ。アレをやられては身が持たん。」

なずな(77号)「ほんとうにこわかったですぅ」

いちご(1号)「ま、はるさんに捕まったのが運のつきってやつだな。」

ケイ・疾風・なずな「「「諦観している!?」」」

 

episode 3 開店準備

 

はる(86号)「まずはお店を空ける前に軽くお掃除をしてください。」

ケイ「え、と、それはいいんですけど……」

なずな(77号)「何? 何でこっち見てるの?」

疾風「だって、ねぇ。」

いちご(1号)「まぁ、そうだな。」

なずな(77号)「あたしがどうかしたの?」

はる(86号)「なずなさんは私と一緒に向こうでお皿を割らないように歩く練習をしましょうか。」

なずな(77号)「え? なんで? あたしだけ別なの?」

ケイ・疾風・いちご「「「ぜったい掃除前より散らかるからだよ!!」」」

はる(86号)「さすがに机をこわして席を減らすわけにはいけませんしね。」

 

eoisode 4 お客様は

 

はる(86号)「お客様は神様です。聴きなれた言葉ですけど、よく肝に命じて仕事にあたってください。」

なずな・ケイ「解りました。」

疾風「神といえばはるさんの昔のとおり名は「神殺し」だったってほんt(ry」

はる(86号)「私は疾風さんが急病で倒れてしまったみたいなので奥で看病していますね。」

 

なずな(77号)「いま首筋に一発で落としたよね。」

ケイ「ほとんど見えなかったけど多分そうだと思う。」

 

episode 5 片仮名禁止

 

ケイ「どうして今日は忙しくなるんですか?」

はる(86号)「今日は音声つき画像放送局の放送で有名な人が来るらしいんですよ。」

なずな(77号)「音声つき画像放送局?」

ケイ「テレビじゃないか?」

 

episode 6 最初のお客

 

いちご(1号)「いらっしゃいませ!……って五号かよ。」

五代(5号)「俺じゃ悪い? ひどいよ! いちごちゃん!」

いちご(1号)「……解った解った。で、注文何?」

五代(5号)「とびっきりの笑顔をよr……」

いちご(1号)「殺すぞ……」

五代(5号)「怒った顔もかわいい。」

いちご(1号)「……はるさん。お願いします……」

はる(86号)「あらあら、お店の給仕さんにひどいことしたら承知しませんよ?」

五代(5号)「は! はるさ……」

はる(86号)「ここではほかのお客様の迷惑になるので奥の方へいらしてください。」

五代(5号)「ご、ごめんなさい!」

 

episode 7 ラベンダーもあるよ

 

ケイ「あんたらかよ。で、注文何?」

燈子(10号)「コーヒーをたのむ。伊奈はどうする?」

伊奈(17号)「おまけつきお子様セット!」

燈子(10号)「この前も頼んだじゃないか。」

伊奈(17号)「新しいおまけがあるの! おまけは猫ちゃんでおねがいします。」

ケイ「はいはい。じゃ、ご注文を繰り返させていただきま〜す。コーヒーがお一つ。おまけつきお子様セットがお一つ。おまけは覇狼鬼帝ですね。」

燈子(10号)「それは猫なのか?」

 

episode 8 いつかやろうと思ってたこと

 

プロデューサー「本番五秒前! 三! 二!」

いち子「はい。最近人気のカフェにやってきた狩生いち子です! では早速突入してみましょう!」

ケイ「いらっしゃいませ! っていちご! お前何そんな格好してんだ? いつもなら絶対着ないようなふくきて……」

いち子「はい?」

なずな(77号)「きっといちごさんもテレビ局が来るからおしゃれしたかったのよ。そうでしょ?」

いち子「いや、俺……じゃなく私は……」

なずな(77号)「ほら。わざわざ自分のこと私って言いなおしてるし。」

ケイ「そうなのか。ま、とりあえず働いてくれよ! 結構忙しいんだから!」

いち子「だから、俺は違う!!」

 

episode 9 特別メニュー

 

ケイ・なずな「失礼しました!」

ケイ「まさか、あの狩生さんだったなんて……」

なずな(77号)「先輩にものすごく似た人がいるんです。」

いち子「あ、きにしないでください。わかってくれれば別にいいです。」

プロデューサー「じゃ、早速リポートはじめて!」

いち子「では、このカフェのお勧めは何ですか?」

ケイ「はい! こちらのパフェがいいんじゃないでしょうか?」

いち子「ありがとう。では早速……ぶっ……まずっ! なにこれ!?」

プロデューサー「いち子ちゃん! もっとオブラートに包んで!」

いち子「は……はい。え……と、とても前衛的な……無理。」

プロデューサー「いち子ちゃーん! 死ぬな!」

 

なずな(77号)「ケイちゃん、何お勧めしたの?」

ケイ「俺特製の栗昆布パフェ。」

なずな(77号)「……栗昆布……」

 

episode 10 人手不足に……

 

珊瑚(3号)「あらら、カフェがたいへんそうね。」

西(24号)「何ですか、そのどこか楽しそうな言い方は?」

珊瑚(3号)「やっぱりお手伝いは必要よね。」

那智(27号)「なにたくらんでるんですか? 手がわきわきとか擬音がつきそうな動きしてるのはなぜですか?」

珊瑚(3号)「やっぱりウエイトレスさんはかわいい女の子じゃなきゃ駄目よね。」

西(24号)「マジですか? やっぱやっちゃうんですか? だから笑いながら手袋をはずすのはやめてください!」

珊瑚(3号)「あら、察しがよくなったわね。じゃ、いってらっしゃい。」

西・那智「きゃ〜〜!!」

 

episode 11 休憩時間に

 

なずな(77号)「はるさんのかんざしってきれいですよね。」

はる(86号)「ありがとうございます。かんざしを集めるのは私の趣味なんですよ。」

なずな(77号)「すてきですね。」

はる(86号)「一つあげましょうか?」

なずな(77号)「ありがとうございます!……うっ! 以外と重たいんですね。」

はる(86号)「特別製なんですよ。いざというときに武器にできるように。」

なずな(77号)「そっ……そうなんですか。」

はる(86号)「それは私のかんざしのなかでは軽いほうです。主に毒を塗って使用するものですね。」

なずな(77号)「…………」

はる(86号)「よければ毒もお付けしますけど?」

なずな(77号)「け……結構です。」

 

episode 12 カフェなのに……

 

ケイ「なぁ、ここのメニューってどうなってるんだ?」

いちご(1号)「はるさんの独断と偏見で選んでるらしいぞ。」

ケイ「だからカフェなのに石狩鍋とか皿うどんとかがあるのか……」

 

episode 13 開発部門

 

なずな(77号)「ケイちゃん……これ、何?」

ケイ「フルーツポンチ」

なずな(77号)「焦げてるよ?」

ケイ「仕様だ。」

なずな(77号)「じゃあ、こっちは?」

ケイ「プリンパフェ」

なずな(77号)「釘が打てるほど硬いよ?」

ケイ「新食感だ。」

なずな(77号)「これは?。」

ケイ「特製ジュース」

なずな(77号)「正体不明の固形物がういてるよ?」

ケイ「そんな日もあるさ。味見するか?」

なずな(77号)「結構です!」

 

episode 14 メニューの表示

 

ケイ「このステーキの横にある「貴重」「巫女」「よくできました」って何だ?」

いちご(1号)「貴重=レア、巫女=ミディアム、よくできました=ウェルダンだな。はるさん片仮名苦手だし。」

疾風「そのまえになぜ、カフェにステーキがある?」

ケイ・いちご「聞くな。」

みこ(35号)「呼んだ?」

ケイ・いちご・疾風「呼んでない。」

 

episode 15 この組織って……

 

イルダ(49号)「このたびはサロンにおよびいただきありがとうございます。」

ムイ(61号)「お茶会、よんでくれてありがとアル。」

はる(86号)「あらあら、いらっしゃいませ。紅茶も中国茶もご用意してますよ。」

 

疾風「人間万博……」

 

episode 16 何があった!?

 

双葉(28号)「はるさん! いつもの二倍で!」

はる(86号)「はい。では、5.6kgですね。」

 

なずな(77号)「ううっ……見てるだけではきそう……」

ケイ「しかもなぜか目が離せない……」

 

episode 17 触れてはいけない

 

紫鶴「銀河! また浮気してるでしょ!」

銀河(7号)「そんな! これまで一回もそんなことしてないよ!」

紫鶴「嘘つかないで!」

はる(86号)「あらあら、こんなところで喧嘩ですか?」

銀河(7号)「あ! はるさん……」

紫鶴「ほら! やっぱりほかの女……え?」

はる(86号)「誰かと思えば銀のお坊ちゃんと紫のお嬢さんではないですか。」

紫鶴「か……神ごr……」

銀河(7号)「おちつけ、紫鶴。……すいません。お騒がせしました。」

はる(86号)「おひさしぶりですね。ずいぶん大きくなって。」

紫鶴「は……はるさんはお変わりありませんね……」

はる(86号)「いえいえ、もうだいぶ年ですよ。」

銀河(7号)「そんな、まだまだお若いです。」

はる(86号)「まぁ、お世辞なんか言ってもコーヒーぐらいしかでませんよ。」

紫鶴「そんなご謙遜を……」

はる(86号)「さて、お二人とも、先ほどのご様子ではなにやらいろいろ積もる話がある様子でしたね。

どうぞ、奥のお部屋を使ってください。ここではほかのお客様のご迷惑になるので。」

銀河・紫鶴「け、結構です!」

 

episode 18 商売上手

 

36号「このステーキの巫女というのを頼む。」

いちご(1号)「はいは〜い。」

64号「こっちはステーキの巫女2つだ。」

疾風「はい。」

36号「3っつ追加だ!」

いちご(1号)「はい。

64号「5つ追加!」

疾風「わかりました。」

36号「む! 10個追加!」

64号「なんの! 15こだ!」

36号「20!」

64号「30!」

 

いちご(1号)「これが狙いか……」

疾風「恐ろしい計算高さだ……」

はる「うふふふふふ」

 

episode 19 営業妨害

 

みこ(35号)「いいかげんやめろ!」

36号・64号「「ぎゃ〜〜〜!」」

 

episode 20 やりすぎ注意

 

36号・64号「「すいません。一つでいいです。」」

はる(86号)「あらあら、では、キャンセル料は合計の一割で。」

36号・64号「「え?」」

はる(86号)「あと、迷惑料も、少々いただかなくてはなりませんね。みこさんも。」

みこ(35号)「俺も!? そんな!」

はる(86号)「では、奥の方へ行きましょうか。」

みこ・36号・64号「「「い〜〜〜や〜〜〜〜!!!」」」

 

episode 21 砂糖は多分三倍

 

いち子「……どうにかふっかつしました。狩生いち子です。では、気を取り直してインタビューをしてみたいと思います。」

プロデューサー「いち子ちゃんガンバ!」

いち子「では、あそこにいる女子高生に話を聞いてみましょう。こんにちは。」

双葉(28号)「あれ? いちごさん。どうしたの?」

いち子「いえ、私は狩生いち子という……」

双葉(28号)「え!? うそ? 何でこんなとこに!?」

いち子「ここのカフェのしゅざいなんですよ。」

双葉(28号)「きゃ〜! いつもラジオ聞いてます!」

いち子「ありがとうございます。ところで何を食べてるんですか?」

双葉(28号)「え? あ! これですか? 店長さんと知り合いなので特別に作ってもらった5.6キロパフェです。いつもの二倍なんです。」

いち子「5.6?……え!?」

双葉(28号)「美味しいですよ? お一ついかがですか?」

いち子「け、結構です!」

双葉(28号)「美味しいのに……」

 

episode 22 根本的に

 

いち子「俺は甘いもんが嫌いなんだ!!」

プロデューサー「仕事選ぼうよ。」

 

episode 23 呪われてるんじゃない?

 

睦美(63号)「たすけてくださ〜い!」

いちご(1号)「どうした?」

睦美(63号)「未来さんが華代の名刺で変身しちゃって……」

未来(華代化)「何か困ったことはありませんか?」

睦美(63号)「こんな感じに華代そのものになっちゃって……」

いちご(1号)「それは大変だな。」

睦美(63号)「そしてしかも……」

華代「わー! お友達がいっぱい!」

未来(華代化)「これでたくさんの人が助けられるね。」

睦美(63号)「なぜか意気投合しちゃって……」

いちご(1号)「……笑うしかないな……」

睦美(63号)「さらに!」

いちご(1号)「え!?」

みい(31号)「真城華代! 覚悟!!」

睦美(63号)「三人もいるからみいさんに追いかけられてるんです。」

いちご(1号)「面倒ごとをもってくんな!!」

 

episode 24 対抗意識

 

イルダ(49号)「あ! 真城華代! ここであったが……って三人?」

いちご(1号)「あれ? イルダさん?」

イルダ(49号)「こちらも負けてられませんわね。早速この前作ったいちごさんキャラシートで変身です。」

いちご(1号)「え?」

イルダ(いちご化)「あと一人負けてるな。」

いちご(1号)「いや、かったとかまけたとかそういうことじゃなく……」

イルダ(いちご化)「あ! あそこに一人いるぞ!」

いち子「え? 何?」

イルダ(いちご化)「よし! これで三体三だ!」

いちご(1号)「あんたは何がしたいんだ!」

未来(39号)「むむ! やられそうです。」

華代「ほかの華代、呼び出しましょうか?」

いちご「お前らもかよ!」

 

episode 25 鶴の一声っていうかなんていうか

 

みい(31号)「分身しても私の目はごまかせません!」

睦美(63号)「だから僕は違うんです!」

イルダ(いちご化)「真城華代! 覚悟!」

華代「何かお困りなんですか?」

未来(華代化)「ご相談していただければなんでも解決しますよ?」

いちご(1号)「何でこんなことに!」

いち子「俺が何をした!!」

五代(5号)「え? いちごちゃんが三人もいる!」

双葉(28号)「5.6キロパフェおかわり!」

黒子(96号)「初めからいたのに誰も注文取りに来てくれない……」

疾風「なんだ? この惨状は!?」

プロデューサー「お先に上がりま〜す。」

36号・64号「カフェ怖い!カフェ怖い!カフェ怖い!カフェ怖い!カフェ怖い!カフェ怖い!」

みこ(35号)「すいませんでした!!!!」

ケイ「よし! ここはこの特製肉まんで……」

西(24号)「それって材料に肉使ってませんよね?」

那智(27号)「肉がないのに肉マンって何!?」

珊瑚(3号)「あ〜〜!! もううるさいわね!」

伊奈(17号)「何!? 乱闘!? 武器使っていいの!? 伊奈もやる!!」

燈子(10号)「やめろ!」

ムイ(61号)「なに!? なんの騒ぎアル!?」

紫鶴「銀河! やっぱり浮気を!」

銀河(7号)「この状況のどこから浮気なんて……」

柚木(ガイスト)「組織の平和を乱すものは……」

列(ガイスト02)「我々が成敗する!」

なずな(77号)「あ〜〜! もうどうしよう! ……そうだ! なずなクラ……うっ」

はる(86号)「あらあら、お店を壊すのはいけませんね。そして、皆さんも。」

全員「え?……(ばた)」

はる(86号)「ふぅ。久々にすこし動いてしまいました。」

 

部下A「ボス! 今のって……」

ボス「気にしてはいけない。」