「華代ちゃんシリーズ」



「華代ちゃんシリーズ・番外編」
「ハンターシリーズ」
「いちごちゃんシリーズ」

作・真城 悠

ハンター・シリーズ84
『ハンター対抗野球試合』
作・yuk

episode 1 気にしてはいけないこと

 

水野「始まりました! 恒例第二回ハンター対抗野球。司会は私水野 真澄と」

沢田「沢田 愛でお送りします。」

水野「ちなみに審判は分身した桃香ちゃん、解説はボスです。」

ボス「こんにちわ。ボスです。」

水野「自分のことボスって……」

ボス「気にしてはいけない。」

沢田「それに第二回で恒例ですか……」

ボス「気にしてはいけない。」

水野「っていうか司会とか解説があるって……これ、どこかに放送してるんですか?」

ボス「気にしてはいけない。」

沢田「さっきからそればっかですね。」

ボス「組織の事情なのであしからず。」

水野・沢田(ホントにこの組織ってなんなんだろう?)

 

episode 2 チームメンバー

 

水野「それではチームを発表します。」

沢田「まずは5号、7号、14号、その他の非華代被害者チーム」

二岡(23号)「いや、その他って……確かに出番あまりないけど……」

水野「続いてほかいっぱいの華代被害者チーム」

二岡(23号)「いや、多いよ! 多すぎだよ! 戦力差おかしいよ!」

黒影(96号)「僕はどっちなんだろう……」

 

episode 3 試合開始の前に

 

水野「結局23号さんの意見を取り入れ、チームはくじびきで決めることになりました。」

沢田「あれ? 一本くじ残ってるよ?」

水野「え? 誰だろう?」

ボス「それは多分いちごだな。」

水野「え? どうしてですか?」

ボス「あいつは野球と聞いて過去のトラウマがよみがえったらしく引きこもってる。」

沢田「アレですか。」

ボス「ああ、アレだ」

わからない人はいちごちゃんシリーズ05「いちごちゃんベースボール!」を読もう。

 

episode 4 熱血試合

 

燈子(10号)「うおおおぉぉぉぉぉぉ! この一球にすべてをかける!」

祢子(44号)「負けて……たまるかぁぁぁぁぁぁぁっ!」

ジオーネ(20号)「あつくるしいわぁぁぁぁ! うりぃ〜〜〜〜!」

水野「まだ一回表の一球目なのにね。」

沢田「ジオーネちゃんがピッチャーとバッター氷づけにしちゃったからしばらく中断ね。」

 

episode 5 二番打者 疾風

 

疾風「またつまらぬものをきってしまった。」

燈子(10号)「バットでボールを切るな〜〜!」

桃香「アウトです。」

 

episode 6 三番飛ばして四番……え?

 

沢田「三番の黒影くんはふつーにデッドボールでした。」

黒影(96号)「いや、普通なの?」

沢田「次は四番……シンジョウ?」

ボス「え? 華代?」

沢田「いえ、真城ではありません。」

黒影(96号)「なんかあっさり流されてるし……」

ボス「じゃあ誰だ?」

沢田「某日ハムのシンジョウですね。」

ボス「未来か、よくそんな名刺手に入れたな。」

沢田「いえ、よく見るといろんなところが角ばってます。」

ボス「わかりやすい偽者だな……」

沢田「あ! ハンカチを取り出しました。」

ボス「別なやつが混ざってるじゃないか!」

沢田「北海道ですから。」

 

episode 7 一回裏の攻防?

 

水野「バッター一番 半田 りくちゃんです。」

桃香「キャー! りくちゃーん!」

水野「抑えて。抑えて。」

桃香「……がんばります。」

 

episode 8 一回裏の攻防!

 

水野「一番りくちゃん。」

桃香「フォアボールです。」

水野「二番睦美ちゃん。」

桃香「フォアボールです。」

水野「三番伊奈ちゃん。」

桃香「フォアボールです。」

水野「四番ジオーネちゃん。」

祢子「ストライクゾーン小さすぎだ〜〜!」

 

episode 9 応援合戦 華代と魅夜子の場合

 

黒影(96号)「そういえばこの組織って巫女やナースがいるのにチアリーダーっていないな……」

華代「あ! 本当ですね!」

黒影(96号)「え? 華代!?」

魅夜子(38号)「よくきづかれましたね!」

黒影(96号)「魅夜子も!?」

華代「では早速……えい!」

黒子(96号)「えぇぇぇ?」

魅夜子(38号)「あまりかわりばえしないんですねぇ。まあいいです。えい!」

黒子(96号、チアリーダーバージョン)「何で僕が……」

華代「あまり目立ちませんね。」

魅夜子「失敗は成功の元です。次行きましょう。」

黒子(96号、チアリーダーバージョン)「で、結局放置?」

 

episode 10 応援合戦 珊瑚とその他の場合

珊瑚(3号)「何かが足りないわね」

西(24号)「な……何かって何ですか? 何でこっち見てるんですか?」

珊瑚(3号)「う〜ん、応援する黄色い声とか?」

那智(27号)「黄色い声ならそこら中に響き渡ってるじゃないですか! って何手袋はずしてるんですか!?」

珊瑚(3号)「そんなの解ってるじゃない。」

西・那智「え? マジ? な……ちょっと……」

珊瑚(3号)「さあ! レッツ応援!」

西・那智「きゃ〜〜〜〜〜〜」(黄色い声)

eoisode 11 恭介の発明

 

恭介(14号)「さあ! この某対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インタフェースもびっくりのホーミングバットでホームラン連発だ!」

桃香「反則です。」

 

episode 12 盗塁阻止

 

ケイ「よし! いける! 二塁はもらった!」

燈子(10号)「まずい! 刺せ!」

伊奈(17号)「うん。解った!」

ケイ「あのね、刺すっていうのはね、そういうことでなくてね……」

伊奈(17号)「あはははは。まて〜〜〜!」

ケイ「だから! マジで死ぬって! ほんとやばいって! 鉄板とか切り裂かないでよ! 頼むから!」

恭介(14号)「さすが僕の作った超ダマスクス鋼製ナイフ。」

 

episode 13 策士、策に……

 

なずな(77号)「あ! やっちゃった! ボテボテだ。」

五代(5号)「チャーンス」

なずな(77号)「こうなったら……なずなウエーブ!」

五代(5号)「あれ? ボールどこ?」

銀河(7号)「ここに……あれ?」

疾風「何やってんだそこに……え? ない?」

なずな(77号)「皆さん! ボールここにありました。」

五代・銀河・疾風「あ……」

桃香「ボールに触れたのでアウトです。」

 

episode 14 医療班

 

百恵(100号)「いそげ! 次の患者が来るぞ!」

さつき(32号)「解ってるよ! 何でこんなに人が多いんだ!?」

百恵(100号)「アレだけふざけた奴等が多いんだ。当たり前だろう?」

いづな(57号)「まあそうなんでしょうけどね。」

黒影(96号)「百目鬼君……助けて……」

百恵(100号)「今忙しい。あとにしてくれ。稼ぎ時なんだ。」

黒影(96号)「よく見てよ! 僕瀕死!」

百恵(100号)「あ〜ほんとだ。さつき! いづな! 治療してやって!」

さつき・いづな「りょーかーい」

黒影(96号)「え? 確かこの二人看護技術ゼロじゃ……」

百恵(100号)「ほらほらさっさと行った!」

さつき(32号)「縫合って一回やってみたかったんだ。」

いづな(57号)「どの薬遣えばいいかわからないのでいろいろ混ぜて万能薬を作ってみました。」

黒影(96号)「え? それおかしいって! まだ死にたくないよ〜!」

 

episode 15 実際

 

水野「ねえ、愛? 私達っている意味あるの?」

沢田「うーん……一応は、あると思う。」

ボス「もちろんあるさ!」

水野・沢田「ボスが一番意味がないと思います。」

 

episode 16 打って……

 

千景「この私にうてぬものはない!」

祢子(44号)「ボールを銃で打つな〜〜〜!」

桃香「アウトです。」

 

episode 17 差し入れ

 

美依(31号)「差し入れで〜す。」

恭介(14号)「ありがとう。」

美依(31号)「レモンのはちみつ漬けで〜す。」

恭介(14号)「ありがとう。ひとつもらうよ。……甘!!!!」

美依(31号)「双葉さんと一緒に作ったんですよ。」

恭介(14号)「飲み物を……飲み物をくれ!!! ごくごく」

美依(31号)「お父様といえども……私の燃料をとるものは許さない!!!」

恭介(14号)「ぎゃ〜〜〜〜〜!」

 

episode 18 差し入れ(2)

 

ケイ「差し入れように作ってきたんだが食うか?」

五代(5号)「ありがとう。いただくよ。」

未来(39号)「俺ももらおう。」

銀河(7号)「僕……は遠慮しとく。」

ケイ「ん? 目が銀になってる? そんな遠慮しなくていいのに。じゃあ五号と未来に……ほれ」

五代・未来「……これ……何……?」

ケイ「ん? 玉子焼き。」

未来(39号)「百歩譲って差し入れが玉子焼きなのは許そう。」

五代(5号)「しかし……なぜ青い……」

ケイ「玉子焼きが青いのなんか普通だろ? たまに紫になるけど。ほら食ってみろよ!」

未来・五代「わ! ちょっ!」

ケイ「どうだ?」

未来(39号)「ん? 以外にも変な味はしないな。」

五代(5号)「むしろ何の味も……」

未来・五代「辛!!!!!」

ケイ「どうだ? うまいだろ。」

未来(39号)「なにこれ! 純粋に辛い!!」

五代(5号)「だれか! あまいものを……甘いものをくれ!!!」

双葉(28号)「こんにちわ! 差し入れに来ました。」

未来・五代「何でもいいからください!」

双葉(28号)「え? うん。はいどうぞ。」

五代(5号)「ありがとう!! ……甘!!!! 何だこれ!」

双葉(28号)「え? パッションフルーツの蜂蜜アンドガムシロップ和えだけど?」

五代(5号)「甘すぎだよ!!」

未来(39号)「しかも辛さも残って口の中がおかしい!!」

銀河(7号)「やめておいてよかった……」

 

episode 19 ピッチャー交代

 

美玲・美央・美登(30号)「必殺! 分身魔球!!」

燈子(10号)「な! なんだと!!!」

桃香「反則です。」

 

episode 20 差別

 

桃香「セーフ!」

疾風「いや、今のはどう考えてもアウトだろう!」

桃香「わたしがルールブックです。セーフといったららセーフです。」

りく(6号)「私情を持ち込むなよ……」

 

episode 21 やっぱり最後は……

 

水野「九回の裏 2アウト 満塁で2-1です」

燈子(10号)「くっ! あとアウト一個なのに満塁とは……」

銀河(7号)「代打! 半田いちご!」

燈子(10号)「何ぃぃぃ!?」

ボス「あいつ引きこもってたんじゃないのか?」

沢田「一応選手登録はしてありました。ユニフォームは間に合わせですけど。」

いちご(1号)「俺は過去を断ち切る!!!」

燈子(10号)「ふっ、いちごとは予想外だったが……相手に不足はない! 全力でいく!」

いちご(1号)「来い!!!」

 

部下A「で、どうなったんですか?」

ボス「見事にホームランだったよ。」

部下A「それで何でいちごは引きこもってるんですか?」

ボス「見事にバットを振り切ったひょうしに間に合わせのベルトがゆるかったのかユニフォームのズボンが落ちた。」

部下A「トラウマ再発ですね。」

ボス「ところでお前はどこでなにやってたんだ?」

部下A「狩生いち子ライブプレミアム席チケットがあったのでいってきました。」

ボス「よく手に入ったな。かなり人気だろう?」

部下A「懸賞であたったんです。応募数五十万から一本らしいですからかなり運がよかったんでしょう。」

ボス「で、お土産は?」

部下A「狩生いち子ういろうと狩生いち子ちんすうこうどっちにします?」

ボス「狩生いち子って出身どこだよ……」