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ハンターシリーズ123『イルダさんの小ネタ集 5巻目 〜イルダさんの仕事記録+X〜』 タイトル画制作:ELIZA    

ハンターシリーズ123
『イルダさんの小ネタ集 5巻目
〜イルダさんの仕事記録+X〜』

作・タイトル画  ELIZA
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【エネルギー その1】

 24号「集団性転換だ! 出動だ!」
 12号「あれ? 華代探知機の反応が消えたよ?」
 49号「華代探知機に訊いてみましょうか?
     …確かにさっき反応しています。場所は**です。」
 35号「便利だな。
     …そう言えば、術を使うと疲れないか?」
 49号「この程度でしたらほとんど疲れません。」

【エネルギー その2】

現場に到着したハンター達。

 16号「…見た感じだと、被害者が異世界へ連れて行かれたようだな。
     ここに「門」が開いた跡がある。」
 49号「「門」の先を見てみましょうか? 場所はここですね。
     …特に問題がある環境ではなさそうですね。」
 27号「じゃあ、すぐに救出に行かないと!」
 49号「ちょっと待ってください。息を整えます。
     …その間に14号さん、高性能エネルギーパックの準備をお願いします。」

【回復速度】

 49号「私はもう大丈夫です。エネルギーパックの準備はまだですか?」
 14号「もう少し待ってください…って、回復が速いですね。」
 49号「『頑張ろう!』の魔法がかかっているので、通常の倍以上の速度で疲労を回復できるのですよ。」

【エネルギー その3】

 49号「エネルギーパックも持ちました。では、行って来ます。」

その頃、異世界では。

被害者A「くっそー! どうしたら戻れるんだ?」
被害者B「ねぇ、あれを見て!」
 49号「助けに、はぁ、来ました、はぁ、集まってください。」
被害者C「あぁあぁ、助けが必要なのはそちらですよ。」

【エネルギー その4】

 50号「…遅いな。」
 16号「…! 「門」が開くぞ!」

16号が指差した先に黒い「門」が現れ、ファンタジー風の格好をした男女が飛び出してくる。
最後に出てきたのは49号で、彼女が出てくるのとほぼ同時に「門」は消滅した。

被害者D「やった! 戻れた!」
被害者E「でも、これからどうしよう…」
 61号「はい、じゃあ元に戻すあるね。」

一段落ついて

 16号「それにしても、よくあの「門」を開けられましたね。」
 49号「14号さんのエネルギーパックも被害者の人々の祈りの力も、使えるものは全て使いました。」

【エネルギー その5】

後日、ボスに報告書を提出した時のこと。

  ボス「…なるほど、その異世界とやらは素晴らしいな。
     「門」を繋ぎっぱなしにしてうちの組織で使いたいのだが?」
 49号「エネルギーが足りないので無理です。
     ありとあらゆる手段を使っても、僅かな間「門」を作り出すのが限度です。」

【準備 その1】

水野真澄「…18金のイアリングの片方をなくしちゃったんだけど、イルダさんの魔法で探せませんか?」
 49号「もう片方のイアリングはありますか?」
水野真澄「えぇ、これです。」
 49号「なら簡単です。『失せもの探し』!
     これは…ハンターカフェのようですね。角にあるテーブルの下です。」
水野真澄「あ、ありがとうございます!
     (イルダさんに頼むと、速くて便利ね。)」

【準備 その2】

水野真澄「イルダさん! 重要書類がなくなっちゃったんだけど、イルダさんの魔法で探せませんか?」
 49号「それは大変ですね! 探してみましょう。」

 49号「(呪文詠唱中)」
水野真澄「…イルダさん? まだですか?」
 49号「あ〜! 集中を妨げないでください。
     繋がりのないものを探すのは難しいので、儀式を行う分時間がかかるのです。」

【必須メンバー】

 10号「よし! 全員揃ったな! 重要書類奪回ミッションに行くぞ!」
  3号「…こういう任務も久しぶりね。」
 95号「僕は初めてですが、頑張ります。」
 49号「…私だけ能力的に浮いているような気がするのですが。私は荒事は苦手ですよ?」
 他全員「君の魔法と変身能力は最重要だ。」

【必須な理由】

 49号「痛い!」
柚木陽介「道の都合だ、我慢してくれ!」
  1号「しかし…イルダさんはキャラクターシートさえあれば軍用車両にも変身できるんだな。」
 95号「車で行けなくなったら変身を解けばいいですしね。便利です。」

【立ち回り】

既に車では進めなくなっているので、全員歩いて進んでいます。

警備員A「…誰だ?」
 49号「『お友達』。」
警備員A「…なんだ、お前らか。そろそろ時間だから、ちゃんと持ち場に着いとけよ。」
 他全員(凄く便利だ…)

【立ち回り その2】

警備員B「…何者だ!」
警備員C「侵入し…」
 49号「『静粛に』。」
警備員C(声が出ない!?)
警備員B(音が消えた!?)
 他全員(今のうちに!)

【拘束】

 95号「やっと大人しくなりましたね。」
  3号「私の能力を使えば簡単に済んだのに。」
  1号「その体質がばれたら元も子もないだろ。何のためにミッションをやってるんだ。」
 49号「とりあえず、これで暴れられないでしょう。」
 他全員「え!? (この縛り方は…プロだな。)」

【立ち回り その3】

柚木陽介「…なんて所だ。警備員のほとんどが突撃銃を持ってやがる。」
 95号「うかつに飛び出したら蜂の巣ですね。」
 49号「ほとんど全員が銃器を使うのですか?
     なら話は簡単です。『弾返し』『こっち見て!』」

暴力的な描写が入るので、途中を省略します。

 49号「これで大丈夫です。さあ行きましょう。」
  1号「…凄いな、1人で壊滅させたのか。」
 49号「…相手が勝手に攻撃して勝手に倒れただけです。」

【由来】

  3号「それにしても、どうやってあんな立ち回りを覚えたの?」
 49号「…私がこの世界ではまだTRPGのキャラクターだった頃、魔女狩りのセッションで覚えました。
     あれは常に最善手を打っていないと殺されてしまう地獄でしたから…」

【エネルギー その6】

 10号「警備が厳重になったな。これ以上は侵入できそうにないぞ。」
  1号「49号、魔法で何とかならないか?」
 49号「警備システムを1つごまかすことはできますが、予備があったら終わりです。」
  3号「ここは独立した2つのシステムが互いを監視してるから、2つを同時に止めないとだめよ。
     それに成功しさえすれば、後は楽勝だろうけど…」
 49号「そうなのですか? ならば大丈夫です。
     それぞれのシステムは…なるほど。」

バチン!
目標の建物が闇に包まれるが、警報の類は一切出ない。

 10号「今だ! 行くぞ!」
 他全員「はい!」

柚木陽介「…ところで、どうやって警備システムを同時に止めたんだ?」
 49号「片方のシステムの電源をエネルギー源にしてもう片方のシステムを魔法で止めました。
     ブレーカーがなくても、急にエネルギーが消費されると漏電扱いで電気は止まりますからね。」

【準備 その3】

  5号「イルダさん、このいちご人形に、挨拶すると返事をするように魔法を封じることはできますか?」
 49号「その程度ならば可能です。人形を預かりますので、2時間後に取りに来てください。」
  5号「2時間も離れるのは嫌だが…お願いします。」

【準備 その4】

 沢田愛「…イルダさんの魔法って、どんなことでも試みられるんだよね?
     じゃあ、『幸運の指輪』ってのもできるの?」
 49号「受動的で制限が多い『庇護』の指輪ならば比較的簡単にできます。
     能動的な『小干渉』の指輪も1回使い切りならば可能ですが、やりたくはないですね。
     能動的に運命に干渉するのは非常に難しく、半年は儀式にかかりっきりになる必要があるので。」

【価格 その1】

  5号「イルダさん! 回復魔法をお願いします!」
 49号「あら、またですか。懲りない人ですね。
     いつも通り、『小回復』が700円、『大回復』が2500円、『完全回復』が12500円です。
     医療手当てはサービスしておきますね。」
  5号「今日はそれほどひどくないから、『小回復』でいいや。
     …そういえば、この価格って、どうやって計算しているんだい?」
 49号「普通の術者が魔法をかける時間や後で必要となる休息時間を拘束時間とみなして計算しています。
     あと、他に必要となるコストはそのまま上乗せしています。」

【価格 その2】

  5号「…イルダさんが休息している所をほとんど見たことがないんだけど。」
 49号「ええ、料金計算は「普通の術者」を基準にしていますが、私は「普通の術者」ではないので。
     立て続けに魔法を使い続けたり強力な魔法を使ったりしなければほとんど休む必要がありません。」

【使い分け】

100号「…人の稼ぎ口を奪うのはやめてくれないか?」
 49号「私の魔法はちぎれた腕を数ヶ月かけて再生できますが、100号さんの治癒能力ではできません。
     逆に100号さんの治癒能力は複雑骨折を一瞬で直せますが、私の魔法では数ヶ月かかります。
     十分に棲み分けができると思うのですが、どうでしょうか?」

【タフ】

 10号「よし! …って、1500mを4分10秒17!?
     魔法を使ったのか?」
 49号「いえ、使っていません。
     私は魔法のエネルギー消費に耐えられる体になっているので、1.5マイルくらいまでならば短距離走の感覚で走れるのですよ。」
 10号「…確かに、記録を見ると距離と時間がほぼ比例しているな…」

【超人クラス】

 10号「それにしても、その格好でこの記録とは…」
 49号「私は「おしゃれ」ですから、ドレスにピンヒールでも記録が変わらないと言ったではないですか。」

【体形】

 44号「あ〜! どうしよ! フォーマルドレスなんて持ってないよ!」
 49号「私のものでよければ、お貸ししましょうか?
     幸い、身長もウエストサイズもほぼ同じようですし。」

 49号「では、私にかかっている『馬鹿力』が切れないうちに、行きますよ!」
 44号「ぎゃあ〜! 何でこんなに締める必要があるのよ!」
 49号「これくらいコルセットで締めておかないと、ドレスが破れてしまいます。」

【要は慣れ】

 44号「…それにしても、何でイルダさんはいつもこんな状態で平然としていられるんですか?」
 49号「「おしゃれ」になれば気にならなくなりますよ。」

【実は】

 39号「…イルダさんの変身は能力が変わらないんだよね?
     じゃぁ、なんで入田利康さんの時に魔法を使わないの?
 49号「キャラクターシートに書かれていない能力を使ったら、ロールプレイにならないではないですか。
     私が持っていない能力がキャラクターシートに書かれている場合は仕方がないのですが。」

【ルールの適用 その1】

 64号「師匠、前から気になっていたのですが…
     ガールスのこの部分は英語版と日本語版でルール運用が変わってきますよね?」
 49号「…言われてみればそうですね。
     翻訳でルール運用が変わるのは、ルールブックとしてあってはならないことですが。」
 64号「師匠はどちらですか?」
 49号「…私は日本語版のルールに準拠しているみたいです。」

【ルールの適用 その2】

 64号「師匠、お帰りなさいませ。
     …アメリカでの学会はどうでしたか?」
 49号「英語の問題が少なかったから、意外に楽でした。
     それよりも64号さん、重大な事実が判明しました。
     私は英語圏に行くと英語版のルールに準拠するようになるみたいです。」


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