元は入田利康(いりだ としやす)という、生物系の大学院生。「研究が楽しくて忙しいからTRPGはやっていられない」「(TRPGは)キャラクターを切り替えられるから楽しい」という話を聞いた真城華代により、彼の一番のお気に入りの(TRPGの)持ちキャラクターにされた。(入田利康など、他の存在の「ロールプレイ」もできるようになっているが、認識は完全にイルダ・リンカーンが主。)
彼女には基本のハンター能力の他にも、「魔女(ウィッカ)」としての魔法があり、それで「どんなことでも」試みることができる。ただし、大それたことは「エネルギーが足りない」か「難しすぎる」ために魔法が発動しない。(要は器用貧乏な「何でも屋」。)彼女の「本来の」世界では、「魔女」は聖職者でもあったため宗教的な技能も持っているが、この世界には該当する宗教が存在しないので、技能を使うことはまずない。ちなみに、彼女のクルーザーの扱いやダーツの腕前はプロ級。
彼女の性格は「善人なヴィクトリア朝のレディ(ジェントルマン)」。基本的な思考パターンが完全にヴィクトリア朝の人間なので、周囲の感覚と「ずれる」こともしばしば。(例えば、彼女に言わせると、化粧をしたり足首(より上)の足が見えるようなスカートを履いたり長い髪を纏めなかったりするのは、全て娼婦のすること。)
彼女には「魔女狩り」を受けた記憶(キャラクターの設定だったもの)があるので、(狩る側だった)一神教の信者には絶対的な不信感を持っている。彼女は「ルールはあるから守る」と考える「人なつっこい」人だが、こればかりは抑えきれない。
彼女には宝石の収集癖がある。集める理由は「宝石が綺麗だから」ではなく、「宝石は魔法を封じておくのに都合のよい素材だから」。そのため、彼女の宝石を勝手にいじると取り返しのつかない事態を引き起こす可能性がある。
ハンター組織では、彼女は(入田利康としての生活の合間を縫う形になるため)非常勤ハンターとしてときどき勤務している。が、「何でもできる」その魔法が重宝するために出動要請は比較的多い。
登場エピソード
ハンター・シリーズ87『イルダさんの挨拶回り』

イラスト:藤沢カミヤさん